「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」「けいおん!」などのアニメ作品で知られる京都アニメーションが放火され、30人を超える死者が出た。一視聴者としては、作画のクオリティーの高さで飛び抜けた存在の制作会社という印象がある。外注による分業ではなく、社内でほぼ完結する制作体制や、社員として雇用し、人材育成する会社としても知られている。
今回の事件を受けて、アップルのティム・クックCEO(最高経営責任者)をはじめ海外の著名人や駐日大使館がすぐさまコメントを発表し、クラウドファンディングを通じた支援も始まった。世界に通用するコンテンツとしての日本のアニメーションの力を改めて知ることになった。残念なことは、きっかけがこの凄惨(せいさん)な事件であったことだ。
ファッションとアニメーションを無理に関連づける必要はないかもしれないが、どちらもファッションが好き、アニメが好きという思いが支えている業界。人々の生活や心を豊かにする、平和だからこそ成り立つ業界のはず。働く人が生命の危険にさらされる仕事であってはならない。
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