『その調理、9割の栄養捨ててます!』(世界文化社)という本が参考になった。内容はタイトルの通り。調理の仕方で、野菜が持つ大事な栄養素を捨ててしまうとのこと。思いのままに野菜を調理してきたが、切り方や炒め方、ゆで方、保存の仕方などに適切な方法があるようだ。「健康体になった」という実感はまだないが、料理の奥深さを知って楽しい。
どんな材料も適切な使い方があって、その基礎をベースに応用があり、応用していく段階になって面白くなっていく。繊維もそうで、一つひとつに特徴があって、目的に応じて適した使い方がある。素材の生かし方を知っていけば、作り手との対話の質が上がり、目的に対して実現度の高い商品に近づけるはず。
昨今はデータ解析などの技術に注目が集まっている。効率的に売る仕組みを考えることは大切だ。ただ、高い完成度の売り物があってこそ、仕組みが生きてくると思う。
(嗣)