《視点》スポーツ業界

2018/10/25 06:24 更新


 次々と色々な問題が出てくるスポーツ業界。選手の競技中の問題から競技外での行い、監督・コーチ、競技団体などなど。20年の東京五輪でもエンブレムマークの盗用疑惑から始まり、競技場建設や費用負担などこじれにこじれた。〝コンパクト五輪〟と宣伝しながら、大会総経費が3兆円近くになるとも言われ、「1カ月ほどの祭りに、そんなに投資が必要か」という意見も出ている。競技に頑張る若者に対し、大人たちは本当に何をしているのかと思う。

 しかし、逆に見ると、これだけ話題になるのは世間の人々がそれだけスポーツに関心を持ち、注目している証しであるともいえそうだ。様々な問題が出ても、人々がスポーツにひかれるのはスポーツには日常にないドラマや感動があるからだろう。

 このように20年までは、いろいろと日本は盛り上がりそうだが、五輪後に不況に陥る開催国が多いという説もある。競技施設の跡地利用など大会後の問題も指摘される。一時的なイベントだけでなく、少子高齢化が進むなか、スポーツ・健康産業の裾野の広がりに期待したいものだ。

(茂)



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