《視点》際がなくなる

2018/07/12 06:23 更新


 最近、文具関連の取材をしていてファッション業界と同様に非常に厳しい状況にあることがわかった。はたから見ていると個人向けの多彩な商品で盛り上がっているように思えたが、実際は「業界では明るい話が出てこない」らしい。

 IT化が進み、文具の主力である筆記具や紙製品などの厳しさにつながっているようだ。小売り業態でも文具店が生活雑貨や服飾雑貨に手を広げて新たな業態に変化している一方で、雑貨店、アパレル店など異業種が多様な生活雑貨に扱いを広げていく中で文具も導入するという動きも進んでいる。ECも伸びているが、販売の場所が増えていることも競合という面から影響があるだろう。

 こうした市場に対応して文具を扱う小売業で目立っている動きがファッションと同じくコトの提案、ライフスタイル提案だ。多様な実演販売や体験販売の強化、テーマやスタイルを設けて品揃えを工夫した店舗作り、あるいは文具から雑貨などへの業態進化が主な重点だ。

 文具の動きを見ていると、小売り業態の業種間の際が一段となくなっていることが分かる。文具と生活雑貨や服飾雑貨との境界はなくなっており、それに伴い品揃えも重なってきた。業種を越えて店の〝生き方〟が重みを増している。

(武)


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