《視点》三年一昔

2018/05/29 05:31 更新


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 3年前の「視点」で、インバウンド(訪日外国人)が増えているのに、国際空港と連絡する一部の鉄道やリムジンバスで外国語の車内放送がないと嘆いたが、先日ある鉄道で、英語、中国語、韓国語の乗り換え案内が加わったことに気付いた。日本語を含めて4カ国語もあるため、駅到着ぎりぎりまで放送しており、思わず「長い」とつっこむほどだった。

 インバウンドの数は、15年が1973万人、17年は2869万人。18年は3200万人と予想される。大阪市内のある子供服の個店は、外国人ツアーバスの駐車場に近く、連日、アジアからの客が絶えない。日本駐在の中国人バイヤーも定期的に訪れる。

 店主の一番の関心は、「アリペイ」「ウィーチャットペイ」などスマートフォン決済だ。研究不足のため導入をためらっているが、ニーズが急増している。特に集合時間が迫ると、会計時にスマホ決済できないなら「やっぱり買わない」という客も増えた。外国語対応や銀聯カード導入は一昔前といった感じ。十年一昔ならぬ、三年一昔か。(裕)




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