日本ハンドバッグ協会がサイフの日(3月12日)キャンペーンで実施した財布についてのアンケート調査によると、現金を全く使わない人の比率は男性で約9%、女性で約7%となった。
この数字が多いのか少ないのかはいろいろと見方があるが、現金を使わないといっても、日ごろ使わないということで、現金支払いが完全にゼロな人はほんの一部だろう。現金を全く持ち歩かない人もほとんどいないと思われる。ただクレジットカードや電子マネーでの支払いが増えていくのは確実だ。
財布業界にとってキャッシュレスの流れは非常に気になるところだ。従来の財布については確かに減っていくのはやむをえないだろう。しかし、現金やカードなどの貴重品を収納するグッズと考えると、何も持たない人はほとんどいない。実際、同調査では収納するグッズを何も持たない人は2.4%。現金を使わない人も多くは何らかの収納グッズをもっているということになる。
各社の展示会でもカードやスマートフォンを収納する商品の企画の幅が広がってきた。店頭も専門店を中心に財布だけでなく収納小物を幅広く揃える売り場へと変化している。業界では変化に寄り添うことで市場を維持しようとしている。(武)