《視点》廃棄段ボールに見る消費傾向

2018/04/18 04:00 更新


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 ちょっと古い話になるが、この冬に大雪が降った時、マンション玄関からゴミ置き室まで雪かきされた通路に、段ボールが敷き詰められた。この段ボールはゴミとして廃棄されていたものだが、側面に印字されていたのが「ゾゾタウン」「ドットエスティー」など、ファッションECサイト名がずらり。他にはカタログ通販も入り交じっていて、「これほど、みんな服を通販で買ってるの?」と、ちょっと驚きつつ笑えた。

 以前は、捨てられた段ボールには飲料など重量物が多かった気がするが、ここにきて自分の子らと同じ10代後半から20代前半がECでトレンド服を気軽に購入していると推測した。

 数カ月後のマンション同年代パパの飲み会で、「娘がしょっちゅうネットで服を買うので、家中段ボールだらけ」と聞いて、多少の実態が判明したのだが、別のパパから「自分はよくメルカリなんかも利用するよ」と聞いたのは、それ以上の衝撃だった。

 若い子の日常生活にファッションECが溶け込んできただけでなく、中高年が時間・労力・費用を節約しようと、ネットを介した新サービスを積極的に活用している。これから、みんながどんなサービスを利用するのか、ゴミ置き場の段ボールを定期点検しにいかねば、か…。

(疋)



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