26~27年秋冬ウィメンズファッションウィークは、花の都パリへと舞台を移した。今シーズンの特徴の一つと言えるのが、それぞれのブランドの原点に立ち返ったようなクリエイションが目立つことだ。ミラノでは「インサイド」「アイデンティティー」といったキーワードを掲げたコレクションが相次いだ。
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原点やアイデンティティーを強調して、それぞれの〝らしさ〟を今の時代に合わせてどう見せるのかが問われている。例えば、「ドルチェ&ガッバーナ」の場合、ほとんどが黒のコレクションで、テーラーリングとレースやクロシェニットのドレスなど、マスキュリンと官能性の間というブランドの原点を披露した。「プラダ」は多様な重ね着の中に、素材や色使いで、らしさを散りばめた。
パリ・ファッションウィークの期間中には、LVMHプライズ2026のセミファイナリストの紹介イベントが開催された。若手デザイナーの登竜門ともいえるこのイベントに、日本からも「シンヤコヅカ」と「シュタイン」がノミネートされている。クラフトテクニックを生かしたブランドの選出が目立つが、やはりここでも原点が問われているように思う。
パリ・ファッションウィークもいよいよ後半戦。軍事行動の勃発など混迷する時代と向き合って、それぞれがどんな〝らしさ〟を見せるのか。注目したい。
