28年のNHK大河ドラマの主役がジョン万次郎に決まった。本名は中浜万次郎。漁師だった14歳の時に土佐沖で船が難破。無人島暮らしを経て米国船に救助された。その後米国で教育を受けて船員となり、帰国したのは漂流から11年後のこと。時に米国のペリー提督が開国を迫る騒然とした時代、英語や海外の知識を買われた万次郎は、日米交渉の裏方として活躍する。
郷里の高知県土佐清水市にはジョン万次郎の資料館があるほか、生家も復元されている。地元が誇る人物の一人だ。かつて生家を訪れた時、「何としても大河ドラマに取り上げてもらいたい」と熱く語っていた人たちを思い出す。その念願がいよいよ形になる。
ペリー来航から173年。開国、太平洋戦争、敗戦と戦後の占領期、東西冷戦下から現代に至るまで、日本の近現代史に米国は密接に関わってきた。様々な意見があるだろうが、今後も米国との関係が日本のあり方を大きく左右することは異論の余地が無い。
そして今、その国の大統領の一挙手一投足に世界が振り回されている。米国内の販売や貿易はもちろん、私たちの日常生活にいたるまで、先の見えない不安がまとわりつく。今後の世界秩序のあり方を含め、予測がつかない時代だ。大河ドラマが放映される再来年ぐらいには、世界に穏やかな日常が戻っていることを願いたい。
