「限定商品ですよ」と言われると気持ちが引かれる人が多い。服でも、そうだろう。大量生産した商品ではなく、自分だけのという希少感があり、人とかぶることもなく、自慢もできたりする。
レディスでもあるだろうが、メンズはベーシックな服が多いため、本物志向やストーリー性から特定ブランドの信奉者になる若者も少なくない。
そのため、人気ブランドと人気ブランドの限定協業商品などでは人気が加熱することもある。先日も渋谷で、人気ブランドの限定協業商品の販売を巡って、集団暴行事件が発生したという。最近はオークションサイトや個人売買アプリの普及で、転売目的に買い付ける人も増えている。以前からバーゲンや福袋でも人気ブランドの転売は問題となっていた。
音楽業界でもコンサートチケットの転売が問題となっている。転売目的の人たちによって、本来のファンの手に届かないのは問題だ。人気がないのも寂しいが、人気があり過ぎるのも苦労があるようだ。
ECが進化するなか、より直接的なファンへの商品の届け方ができそうな気がする。
(茂)