《視点》定期券売り場

2017/11/29 04:00 更新


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 首都圏の鉄道会社で定期券売り場の商業店舗への転換がこれから進みそうだ。定期券売り場は主要駅に設けられているが、特にターミナル駅ではそれなりに広いスペースをとっている。自動販売機による定期券販売が増え、窓口での販売が減ったことから、駅スペースを有効利用しようというものだ。

 すでに駅売店はコンビニエンスストア化で売り上げを大きく伸ばしている。そうすると定期券売り場はコンビニ以外の店舗になる可能性が高い。あるファッション雑貨店ではそんな話が各社で進んでいるということで、対応に乗り出したとのことだ。駅売店に匹敵する一等地だけに、はまれば大きな売り上げが期待できる。

 通行量の多さとそこで売り上げをつかめる店舗とのミスマッチは多々ある。おそらく毎日でも来店して買い物できるような商品を扱う業態となるだろう。

 都内のターミナル駅は圧倒的な通行量があり、コンビニ化の成功は需要を掘り起こす可能性の大きさを裏付けている。もちろん期待できるのは都心部の主要駅に限られるが、既存部分の転換や増設でさらに商業利用が進みそうだ。

(武)



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