近頃、若い男性が変化しているようだと、ジュエリーブランドで立て続けに耳にした。ブランドのターゲットは女性だが、ブライダルリングやペアリングを購入するシーンで、そんな感触を受けていると言う。
ブライダルリングに関しては、男性がサプライズプロポーズのために緊張しながら独りで来店したり、カップルで来店しながらも、男性は居心地悪そうにして、選ぶのは彼女まかせといった姿が、よくある光景だ。
それが、特にファッションビルのような若年層が集まる店で、カップルで来店し「男性も女性と同じテンションで楽しそうにリングを選ぶ」というニューパターンが増えているそうだ。
ここ数年、需要が高まっているペアリングに関しては、以前は男性と女性で少しディテールを変えた、さりげなくお揃いなデザインが人気だったが「若い方の間では、全く同じデザインがいいという方が増えているんですよね」とのこと。
ジュエリーなんて、お揃いなんて恥ずかしい、というのが少し前の大多数の男性の感覚だったのが、ややフェミニンになってジェンダーレス化しているのか。ジュエリーをファッションとして楽しむ気持ちが進化しているのか。背景はまだ不明だが、ビジネス的にはちょっと面白い動きではある。(維)