ベイクルーズグループのレディスブランド「プラージュ」は東京・青山に新店を出した。同時に新ライン「ヴォン・エ・プラージュ」をスタートし、新店と公式オンラインストア限定で販売を始めた。
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新ラインはプラージュの顧客よりも若い20代半ばがターゲット。「決まった形がない風のようにまとう、形に取らわれない自由なファッション」を提案する。大胆な肌見せや自由な着方、プラージュの定番ベージュを使わないなど差別化を図る。中心価格は2万円台。
毎シーズン、中心アイテムを決めて企画していく予定で、20年春夏はリゾートワンピースがメイン。オンラインストアで先行予約を受け付けたところ、初日に完売した商品もあった。

青山店は同グループが運営するシティショップの2階で、面積は約124平方メートル。路面店は代官山に続く2店目。SCにも出店しているが、館だけでなく路面店で感度の高い顧客づくりをしていきたいと考えている。プラージュ、ヴォン・エ・プラージュの商品のほか、店の雰囲気に合う仕入れ商品も置く。
店はガラス張りで一部を鏡にして広さを感じられるようにした。内装は、ヴォン・エ・プラージュのテイストに合わせ砂や流木を使いリゾート感を演出した。今後ターゲット層にこだわりすぎず、幅広い層が興味を持つようなイベントを開いて集客につなげていく。

少し高くても買いたい服を
企画に携わる森次まりなさんと眞壁ヌールエ幸波さんの話
森次 プラージュを若い子にもっと知ってほしいという思いがあった。どんなラインにするかイメージを出し合う中で「ヘルシーな肌見せ」「小麦肌」などのキーワードが出て、そこから商品を考えました。自分たちがリアルに着たいかどうかを大事にしています。少し高くてもご褒美としてや、この値段を出してでも買いたいと思ってもらえる服を作っていきたいです。
眞壁 買いやすい1万円台を目指していましたが、価格を下げるために品質を下げたくはなかった。プラージュが素材や品質を大事にしているので、ヴォンでも大事にします。オケージョンアイテムなら高いものを買っている友人も多いので、普段だけでなく結婚式の2次会などにも着てほしい。たくさん作って売ることも大事ですが、世界を崩さずに少量だからこそできることをやっていきます。
