バニッシュ・スタンダード(東京、小野里寧晃社長)のスタッフコーディネート投稿アプリ「スタッフスタート」と、メイキップ(東京、柄本真吾社長)のパーソナライズサービス「アウン・パーソナライゼーション」が標準連携サービスの提供を開始した。ユーザーの体形や好みにマッチしたコーディネート画像をスムーズに表示することが可能となる。「スタッフは必要とされる顧客に出会えるチャンスが増え、ユーザーは欲しい情報が手に入る」(小野里社長)とする。
【関連記事】バニッシュ・スタンダード、新サービス「ファンバサダー」の提供開始 ファンの投稿をECに連携
スタッフスタートは、自社ECサイトを中心に国内外2600超のブランドが利用し、同アプリを通じ日々多くのコーディネート画像がアップされる。アウン・パーソナライゼーションは、サイズレコメンドエンジン「ユニサイズ」を提供するメイキップが昨年末ローンチしたサービスで、消費者が自身の体形や好みを登録することで、コーディネートなどのコンテンツをパーソナライズする。
今回の連携で、両サービスを導入済みのサイトにおいて、ユーザーが好む体形や着こなしをするスタッフのコンテンツなどを優先表示できる。今後、マッチするスタッフの投稿が無かった場合には、ユーザーが投稿をリクエストできる機能などの導入も予定する。
連携の背景には、「SNSなどでパーソナライズが当たり前になっている」(柄本社長)との現状がある。消費者は情報取得に受動的になり、自身に関係ない情報があると使いにくさを感じるようになっているとの課題感がある。
先行してサービス連携したパルの「パルクローゼット」では、同機能により、新着順で並べた時と比べ、クリック率2.5倍、購入率1.1倍を実現した。パルの取締役専務執行役員プロモーション推進部長の堀田覚氏は、「パルクローゼットはブランド数、購買層が多様なため、一層パーソナライズの必要性を感じる」とし、今後骨格やカラーなどマッチングの幅の広がりに期待を寄せた。