6月末から東京、首都圏で感染者数が急増したことに伴い、月初の首都圏の店舗はどこも客数が少なく、関西などの都市圏でも同様の傾向が見られる。
テレワーク需要の高いセットアップのジャケットやシャツなどは6月の営業再開直後にある程度売れており、夏本番の今月も数を売ることは難しいだろう。必然的に半袖トップやショーツ、サンダルなど盛夏物が販売の軸になるが、これらもすでにオリジナルを中心にセールに突入しており、客数減と相まって売り上げをカバーするには不十分だ。このため、セット買いでさらに割引率を上げる施策を早めに実施する店があるほか、路面店などではプロパー販売を継続する仕入れ商品で数少ない服好きの来店客にアピールする構えだ。
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ビームス原宿
◆五輪の夏をあきらめて
◆近所歩きも気分を上げて
《今月のアピール》
自店への来店、購買にこだわらず、ECや最寄りの店へ送客し、会社全体で売り上げを取っていきたい。セールが続くが、この時期来店したお客様には、五輪開催に合わせて仕込んだ「スピード」との協業商品やTシャツ、ショーツ、サンダルで夏らしい装いも楽しんで欲しい。