「潮が引くように街に人がいなくなった。あんな光景見たことない」。原宿に本社を構えるニットメーカー、ジムの専務である早川千秋さんは初の緊急事態措置の当時を振り返る。人気のタピオカ店は閉業し、常に埋まっていたキャットストリートの店舗にも空きが出始めた。それまで外国人であふれていたから商売への打撃は大きかった。
〝らしい〟手作り感
「どうなっちゃうのか」と心配しながら1年以上経った頃、原宿神宮前商店会の役員改選で、早川さんは会長になった。商店会は旧渋谷川遊歩道を含めた裏原宿地区(神宮前4丁目25~32番)の店舗で構成される。90年代に隆盛を誇ったいわゆる裏原地区だ。
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