不可逆の変化に対応遅れ
――22年を振り返って。
年初から原燃料高、海外物流費の高騰に追い立てられた一年でした。特に当社はエネルギーを天然ガスに転換してきた中で、これが下期に一層高くなりダメージを受けました。価格改定やプロダクトミックス改善、販売数量拡大で立ち向かうべきなのですが、価格転嫁が追いつきませんでした。上期堅調だった電気・電子・半導体といった分野も夏ごろから停滞感が増し、産業の裾野が広い自動車と合わせ、市況も厳しさが続いています。
売り上げの3分の1を占める衣料繊維も、百貨店の年末年始商戦が盛況で明るく受け止めたいのですが、当社のような川上側にはなかなか強い回復感がなく、コロナ禍以降の厳しさが継続しています。
――中計の進捗(しんちょく)は。
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