ユニクロは、パリ郊外のビジネス街デファンスにあるフランス1号店(1300平方メートル)を改装オープンした。同店は07年12月に開業し、以来ユニクロのフランスにおける展開を象徴する店舗の一つとして親しまれてきた。
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今回の改装では、1階をウィメンズ、2階をメンズとキッズのフロアに変更し、買い回りしやすい設計にした。レジや試着室を増設し、待ち時間の少ない買物体験も実現。キッズは仏国内の店舗で最も充実した品揃えで、週末のファミリー層への訴求を強化する。
オープン当日は約150人が開店前に並び、和太鼓のパフォーマンスも披露され活況を呈した。人気は「ユニクロU」のTシャツをはじめ、「ユニクロ:C」「JWアンダーソン」といった協業商品やビジネスシャツ、女性向けラウンジウェアなど幅広い。改装を機に従来のビジネスマンに加え若者やファッション性を求める層、また女性客をターゲットに、協業商品や感度の高いアウターやニットを「ライフウェア・マガジン」とを合わせて見せ、同店では異例のウィメンズの売上高構成比がメンズを上回ったという。

独イラストレーターのダヴィッド・シュミットによる「UTme!」限定デザインや、人気キャラクター「ラブブ」の「UTポップマート」なども投入し、幅広い層に向けて新鮮な切り口を打ち出している。
(パリ=松井孝予通信員)