ユニクロは24年秋冬、暖冬を前提に秋口から春先まで着られる服を強化する。カシミヤセーターの価格を見直し、男女向けともに税込み9990円均一にすることで、需要を喚起する。ダウン製品に次ぐ冬物として強化しているパフテックアウターは中わたを改善し、デザインバリエーションを増やす。
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40周年を迎えたことを受け、24年秋冬は得意のベーシックアイテムの機能やデザイン性を進化させた商品が多い。残暑や暖冬が常態化したこともあり、綿にポリエステルとナイロン、ポリウレタンを複合した糸を使ったケーブルクルーネックセーター(2990円)など6月から販売を開始した商品もある。
保温肌着では「ユニクロ:シー」のウィメンズで「極暖ヒートテックカシミヤ」を9月6日から販売する。カシミヤ9%混で、編み機の速度を遅くすることで従来の「極暖」より30%軽く、肌触りも良くした。タートルネック、クルーネックともに1990円。従来品より薄く、軽いため、秋口から年明けの春先まで使える商品として訴求する。
32色のバリエーションを揃えるカシミヤセーターは、前季までメンズが1万2900円だったが、今秋冬からメンズ、ウィメンズともに9990円に統一する。22年秋冬の値上げ以降、メンズとウィメンズで価格差が生じていた。値上げ前の価格に戻すことで、買いやすくする。
パフテックアウターは、合繊中わたに使う糸を中空糸に変更し、防寒性を高めたほか、ダイヤ柄キルトやロング丈などデザインのバリエーションを増やす。