ユニクロ スウェーデン五輪選手らとアンバサダー契約

2020/07/27 06:29 更新


 ユニクロはスウェーデンのトップアスリート(13人)チームとブランドアンバサダー契約を結んだ。チームとの契約は初。21年の東京五輪・パラリンピック出場の内定選手を含み、開発で得たノウハウを生かした「ライフウェアコレクション」を発売する。スポーツを軸に、子供や若者向け社会貢献活動も行う。

(柏木均之)

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 スウェーデンの五輪委員会と19年1月にメインパートナー契約を結び、同国の五輪・パラリンピックチームの公式ウェアを供給することになった。21年の大会出場が内定していて、メダルの獲得が期待される選手11人と過去に五輪で記録を残した元選手2人を選んだ。

 テニスの錦織圭選手やロジャー・フェデラー選手など個人とではなく、今回はチームとの契約だ。ファーストリテイリングの柳井康治グループ上席執行役員は「個人との契約は選手1人の感覚のフィードバックから服を作るが、チームは様々な競技の選手がいて求めるものも違う。万人向けの服を作るユニクロに役立つ多くの気づきが得られる」と理由を話す。

 大会中のスウェーデン選手団の競技や練習で使う服のほか、大会式典の服なども作る。「競技用とそれ以外の時間の服も選手の意見を取り入れ、品質やサステイナビリティー(持続可能性)に配慮して作る」。そこで得た知見をもとに作った新たなライフウェアを21年の初夏から全世界で販売する予定だ。

 チームアンバサダーとは「ユニクロ・ドリームプロジェクト」と称して、スウェーデン国内でスポーツに子供や若者が触れる機会を作る。柳井上席執行役員は「コロナ禍で企業のやるべきことが変わった。自社だけの利益でなく、次の世代につながる取り組みは当社のこれからの使命。新しい社会貢献の形を模索したい」とする。

「選手の声を生かし、新しいライフウェアを作る」と柳井上席執行役員


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