ユニクロ パリでニット展覧会、ライフウェアを発信

2018/09/28 06:26 更新


 「ユニクロ」のニット展覧会「ジ・アート&サイエンス・オブ・ライフウェア~ニットの新しいスタンダード」が、仏国立写真美術館ジュ・ド・ポームで26日に開幕した。クラフトマンシップと日本の最新テクノロジーにフォーカスし、ユニクロが03年に発売したカシミヤから、島精機製作所との協業による「ホールガーメント」(無縫製横編み機)の先進的な取り組みを紹介する。3月にパリ日本文化会館で東レと開催したイベントの第2弾となる。

【関連記事】ユニクロ×島精機 トップが語る新時代のファッション

 パリ・コレクション期間中の大規模な展覧会とあり、柳井正ファーストリテイリング会長兼社長、島三博島精機製作所社長らが登壇した記者会見には、18カ国のジャーナリストが出席した。柳井氏は「ライフウェアについてより深く知っていただくためのイベント。世界中のお客様にどのように貢献し、社会をどう良い方向へ変えていくか。我々がニットについていかに真剣に考えているかを伝えたい」と意図を説明。ユニクロの活動を紹介し、「流行や奇抜さを追うのではなく誰もが実感できる、本質的な価値を追求する服を作っていきたい。この考え方はフランスの文化と高い共通性がある」と強調した。

 展覧会は5部構成。100色に染めた原毛のモジュールを1000個つなげたアートインスタレーション「100のカラーを持つニット」、編み機を前に3Dニットの製作が見学できる「ニットウェアの未来」、カシミヤ工場の原材料から検品までの工程を部分的に公開した「受け継がれる職人技」、マネキン30体でニットのバリエーションを見せる「パーフェクトスタイリング」、そしてパリ3ブランドとの協業限定品を揃えた期間限定店。内覧会には多くのファッション関係者が訪れ、一般公開を前に盛況ぶりを見せた。(パリ=松井孝予通信員)

100のカラーを持つニット
100のカラーを持つニット
ニットウェアの未来
パーフェクトスタイリング
協業限定品の期間限定店


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事