接客向け女性用ユニフォームの24~25年秋冬は、訪日外国人客の増加を背景に、日本らしい〝和〟を感じさせる新商品が増えている。ジェンダー平等や多様性の流れを受け、男女ペアやボーダーレスなデザインに、和の要素を入れた提案も目立つ。
(河邑陽子)
ハネクトーン早川は、接客向け「カウンタービズ」で、おもてなしの心を表現した〝和こころ〟シリーズ第2弾として、日本の伝統色を想起させる新作を企画した。リサイクル繊維「&+」(アンドプラス)を使った杢調の二重織りの伸縮素材に、絹のような光沢のあるシャンタンを部分使いしたワンピースとジャケットで構成する。えんじ、鈴色(グレー)、瑠璃紺の3色は、どれも格調があり華やかな印象。帯風のベルト付きで、きものを思わせるスリット入りのワンピース税込み4万2900円。襟なしジャケット3万6300円。ホテルやショールーム、クリニックなど各種受付や案内向けに提案する。
ボンマックスは女子オフィス向け主体の「ボンオフィス」で、働き方や職種が変化し、働く人も多様化している現状に合わせた接客向けのユニフォームを作った。性別や国籍の垣根を越えて着られるユニセックスデザインの制服の新シリーズとして発売した。黒のジャケットは直線的なパターンと、きものの合わせ風のアシンメトリーな前合わせが特徴。自分に合うサイズを選び、インナーを変えれば、誰もが幅広い場面で着られ、自分らしさを表現できる。シルバーグレーのバンドカラーのシャツを合わせ、ホテルや百貨店のコンシェルジュ、貴金属や車、美容系の相談員向けに提案する。シャツは比翼仕立てで、体のラインが出ないシルエットが中性的な印象。1万780円。ジャケットは3万800円。