レディス洋品雑貨の春夏販売は、傘や帽子が売れて好調だ。コロナ禍で厳しい状況が続いていたが、3年ぶりに行動制限がなく、外出やイベント、旅行など人流の増加が要因。特に昨年までの2年間は、1年で売り上げが大きい春夏商品のイベントがほとんどできなかったが、今年は復活しにぎわっている。これから本番を迎えるレイン関連や日傘にも「期待が持てる」ため、手応えを感じているところが多い。
(古川伸広)
洋品雑貨はギフト需要も一つの購買動機となるが、「買い替えや自分用に購買するケースも目立った」という。長傘の傘袋が例年になく動いたのも特徴的。商業施設などの入り口にはぬれた傘を入れるビニール袋が設置されているが、「環境への配慮から入り口のビニール袋がいずれ撤去されるのでは」との予想が背景にあるようだ。一方で、スカーフなどネック周りの商品はマスクによる口元の蒸し暑さなどが加わって鈍かった。
買い換えが顕著
ムーンバットは4月が前年同期比60%増、5月中旬までが140%増と好調。「想定以上の動きで、今期(23年3月期)の良いスタートが切れた」という。19年対比では80%台まで回復した。特に傘は晴雨兼用日傘が良い。今春に立ち上げたオリジナルの「グレイシー」は配色などファッション性と機能性を兼ね備えた日傘ブランドとして売れている。6月以降は今年から「ポロラルフローレン」の雨傘やコート、ポンチョなどのレイングッズを始めるなど新商品の投入で売り上げのアップに期待している。
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