YOUはどうしてアメ横へ? ジーンズの〝聖地〟で買い物スナップ 海外から見た魅力を探る

2025/08/07 14:00 更新有料会員限定NEW!


 戦後の闇市を前身に発展した東京・上野のアメヤ横丁。高度経済成長期には、東京の玄関口として栄えた歴史もあり、日本中から愛される観光地だ。コロナ禍以降はインバウンド客が急増し、様々な言語が飛び交う国際的なスポットとして、より一層のにぎわいを見せている。

(高塩夏彦)

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 老舗アメカジショップのヒノヤ本店には、国産ジーンズやスカジャンを目当てに、インバウンド客がひっきりなしに訪れる。英語対応を得意とするスタッフは「日本語で接客をせずに1日が終わることも少なくない」と話すほどだ。

 物販だけでなく飲食の需要も大きい。昔ながらの居酒屋だけでなく、世界各国の料理を屋台スタイルで提供する店が増え、行列になっている。勝機を見いだし、ファッション専門店が飲食店の運営に乗り出す動きも出てきた。

食料品店や飲食店も人気スポット

 何がこのインバウンド人気を支えているのか。世界中から集まった観光客、日本在住の海外出身者、店舗などへの取材を通して、海の向こうから見た〝アメ横〟の魅力を探った。

アメ横買い物スナップ 自慢の収穫品を見せてください

 アメ横の楽しみといえば、何より買い物だ。ショッパーを手に歩くインバウンド客に、アメ横の印象や購入品について聞いた。

日本製デニムが大好き

 通りを歩いていると、アメカジショップのショッパーを提げたインバウンドが目立つ。特に若い男性が多く、欧米人からアジア系まで人種も多様だ。

■シドニーさん(スペイン)の話

シドニーさん(右)の友人もスカジャンを購入して笑顔だ

 友人4人で来日しました。鎌倉、大阪、京都、広島、長崎などを見て回る予定です。上野のことはネットで調べて知りました。ただ、スペインではあまり有名な観光地ではないと思います。銀座などには多くのスペイン人がいましたが、ここでは見かけませんでした。

 日本の文化や生活を肌で感じられる素晴らしい場所だと思います。訪日客が欲しいと感じる商品がたくさん売っていますし、店のサービスも親切です。

 今日は「桃太郎ジーンズ」のジーンズを買いました。スペインは地域によりますが、全体的に温暖なので、デニムアイテムの人気はそれほど高くありません。ただ、私は日本製のジーンズが大好き。品質が良く、ビンテージのような色落ちが楽しめるのが魅力ですね。欧州で買うと非常に高価なので、日本で買うことができて満足です。

リーズナブルさが魅力

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