ユナイテッドアローズの新ブランド「アティセッション」 気張ってないけどキマる服

2024/01/22 07:59 更新


 ユナイテッドアローズが24年春から販売する新ブランド「アティセッション」は、ファッション好きのミレニアム・Z世代を狙う。販売員出身で25歳の四谷奈々可さんをディレクターに抜擢(ばってき)した。「半歩先のトレンド」を取り入れた商品で、既存業態では取り切れない新客の獲得を目指す。

【関連記事】ユナイテッドアローズがミレニアル・Z世代向け新ブランド 若手社員をディレクターに起用

 最初のコレクションは約20型。オールシーズン着られる服やレイヤードしやすい服、一枚で何通りも着られる服を提案する。ボトムは深い股上、裾が靴にかかる長め丈が基本だ。

 キーアイテムのジーンズはビンテージ加工を施し、ブランドロゴ入りのシルバーのチャームを付ける。コンパクトな身頃で、背中は大胆な肌見せのカットソーアイテムもある。シャツワンピースやオールインワンは、そのまま着たり、身頃を腰に巻き付けて着られるようにしている。

ファーストコレクションで販売するジーンズ(1万9800円)
トップはコンパクトなシルエット、ボトムは裾が靴にかかる長め丈のアイテムが多い
シャツワンピース(1万7600円)をスカートのように巻き付けたスタイリング

 「ビューティー&ユース」と同一の価格帯で、トップが7000~1万8000円、ボトム1万3000~2万4000円、アウター2万5000~7万円に設定した。

 4月から自社ECとビューティー&ユースの一部店舗で販売する。認知拡大のため、インスタグラムだけでなく、ユーチューブ、ティックトックなど動画コンテンツを使ったプロモーションにも力を入れる。

「気張ってないけどキマる服」を 

ディレクターの四谷さんの話

ディレクターの四谷さん

 90年代のファッションやショーの写真を見るのが好きで、提案したいのは〝気張ってないけど着るとキマる服〟。若年層がターゲットだが、幅広い年代の服好きに着てもらいたい。私たちの世代は服を買う選択肢が多く、テイストや価格も様々だが、その中で選んでいただくためにトレンドを取り入れることはもちろん、長く着られる服を作りたい。秋冬はカシミヤを使ったニットアイテムなども作る予定。

 私と同世代でブランドを立ち上げたり、クリエイターとして活躍する方もいる。いつか彼らと協業や一緒にイベントなどして、次世代のファッション業界を盛り上げていきたい。

関連キーワードピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事