【上海支局】ユナイテッドアローズ(UA)は中国・北京の三里屯太古里SCに「ユナイテッドアローズ」の期間限定店をオープンした。中国大陸での期間限定店は今春夏に続いて2回目。本格進出前の試験販売で、上海と品揃えを変え、中国で通じるブランドや価格、商品構成を見極めていく。
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北京店は今春の上海店の良好な販売結果を受け、本格進出前の最終テストと位置付けている。約2カ月の上海での販売結果は、会員数獲得目標を達成し、越境EC売り上げが前年同期比3倍に増加した。来店客のうち、UAを知らない新規客が約30%来店し、認知拡大効果もあった。課題とみていたサイズは日本同様の売れ方で、生産数量がそのまま通用しそうであることも分かった。出店した商業施設の徐家匯恒隆広場商場からは「期間限定店でしっかり売り上げを作ってくれた」と評価されるなど手応えを得た。
北京店は上海とコンセプトを変えてテストする。販売ブランドは、「エイチビューティー&ユース」のメンズとウィメンズ、メンズの「ユナイテッドアローズ&サンズ」、ウィメンズの「ロク」、新たに大人のレディス・メンズウェア「ロエフ」、ジュエリー「プリーク」を選んだ。多くが日本で海外客に評価されているオリジナルで、商品は高価格帯に絞り込んだ。例えばシャツで2万円台、内外価格差も上げて販売する。
中国大陸での販売は台湾とは異なり、「オリジナルブランドの価値・魅力を伝える」ことを重点戦略とする。台湾は日本同様の海外ブランド仕入れ形態で成功しているが、中国大陸では空白市場といわれている中高価格のオン・オフ両用スタイルゾーンに向けてオリジナルで勝負し、浸透を目指す。
期間限定店の立地は三里屯太古里の南モール1階中央広場前で、太古里のメイン入り口のため人の往来が非常に多く、上海の期間限定店の売り上げを超えることを見込む。売り場面積は約77平方メートル。期間は11月11日まで。