TSIHD 構造改革、今期完了へ ゾゾ値引きにも言及

2019/01/16 06:30 更新


 TSIホールディングス(HD)は今期(19年2月期)中の構造改革の完了に向けて力を注ぐ。同社は当初計画になかった構造改革費用として合計14億円を充て①北京を中心に販売する「M・ツボミ」事業の戦略見直し②東京スタイルの事業をサンエー・インターナショナルに譲渡して統合②「ナノ・ユニバース」「ローズバッド」の構造改革経費の計上――などを行う。「今期中に膿(うみ)を出し切る。来期以降に負の遺産を持ち込まないで、全社的な再成長を目指す」(上田谷真一社長)考えだ。

(北川民夫)

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 M・ツボミは、6億円の構造改革費を計上する。「今後の事業の在り方について全ての可能性を否定しない」として自力再生、他社との資本提携、売却などを検討する。M・ツボミはここ数年で、中国の高額品消費への締め付け強化の影響を受けたことや「商品企画や販売チャネルなどのMD戦略での改革が立ち遅れた」ことを要因に販売不振が続いている。3年前に約120あった店舗は現在約50店。

 東京スタイルの事業をサンエー・インターナショナルへ3月1日に譲渡するのに伴うブランド事業撤収には4億円を計上する。東京スタイルの百貨店向けレディスブランド「ヴァンドゥー・オクトーブル」「アリスバーリー」を撤収するなどし、「サンエー・インターナショナルの百貨店ブランドに事実上統合する」方針。

 一方、業績回復が進むナノ・ユニバース、ローズバッドは4億円を計上する。「ナノユニバースは増収増益基調、ローズバッドも既存店ベースの売り上げが前年比を超えてきた。今期中に、過去の負の遺産を一掃する」考えだ。

 TSIHDの来期以降の成長戦略については「プロパー販売を重視して、ロイヤルカスタマーを拡大する。自社ECを強化する」。ゾゾが運営するファッション通販サイト「ゾゾタウン」との今後の取引については、「当社は多様なブランドを持っている。ゾゾタウンとの相性が良く、全く値引きせずに売れているブランドもある。しかしながら、先方のクーポンによる値引きの商売には極力乗らないようにしたい」としている。


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