トレッサ横浜 来館者数、売上高ともに過去最高を更新へ

2023/12/13 17:30 更新


4月にラコレを導入するなど大型店を拡充した

 トヨタオートモールクリエイトが運営するSC、トレッサ横浜(横浜市港北区)は今期(24年3月期)の来館者数と売上高が前期に引き続き、過去最高を更新する見込みだ。4~11月の来館者数は1028万人(前年同期比5%増)、19年同期比5.4%増、売上高(オートモールなどを除く管理店舗売上高)は186億円(同3%増)で同4.2%増となった。今年3月の全体開業15周年を機に昨年秋から段階的に実施した大型改装によって、「地域のお客の幅広いニーズを取り込んだ」(三浦久常務トレッサ横浜プレジデント)成果が大きい。

(有井学)

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 今期は11月までで、来館者数が9月以外はその月の過去最多を更新、売上高は7月、8月、11月がその月の過去最高額となった。また、テナント従業員の人手不足対策として10月2日から、閉店時刻を1時間早めたが、10月2日~11月18日の売上高は前年同曜日対比で6%増と伸びた。「時間帯別の売り上げデータを分析した上で営業時間を設定したことに加え、テナントには2月下旬、お客には7月1日に変更の告知を開始し、事前の周知を徹底した」成果も大きい。

 4~11月の業種別売上高は衣料品が9~10月の高気温による秋冬物の伸び悩みなどで前年割れだったが、飲食、生活・服飾雑貨が伸ばした。

 衣料品も気温が低下した11月以降は「一気に回復している」という。飲食は大型改装の一環として、3月に席数を400席から480席にしたフードコートが前年比10%増を超え、特に好調だ。

 大型改装は足元商圏客の「これまで以上に行きつけの店を目指す」狙いで実施。集客力が見込める大型店を拡充し、昨秋に写真スタジオ「スタジオアリス」の旗艦店や「ABCマート」の複合店を導入し、「ライトオン」を改装するなどし、今年3月に「ワークマンプラス」を拡大して「ワークマンシューズ」との併設型にした。4月には「ラコレ」など、6月には「西松屋」などを入れた。大型店以外の店舗を含め、「改装区画は全体に好調で、既存店にも波及効果が出ている」という。

 今期は「トレッサならでは」を運営全体のスローガンとし、近隣の神社と連携した夏祭りを開くなど地域共生施策とともに、トヨタグループの特徴を生かし、自動車をテーマにしたイベントを試乗会などの体験型企画を中心に強化し、「好評」だ。今後も「地域のお客の来館・来店頻度を上げる」施策を強化する。



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