22～23年秋冬トレンドチェック：立ち上がり　定番スタイルに新鮮さをプラス

「ジバンシィ」22～23年秋冬コレクション

　有力ショップに聞いた22～23年秋冬の立ち上がりは、22年春夏からの継続トレンド「スタンダード＆エキセントリック」が引き続き好調だ。発注時から首位をキープし、定番アイテムを中心に動いている。本格的な秋冬物の導入はこれからという店も多い。ジャストニーズの流れが依然あり、すぐに着られるシーズンレスなアイテムや小物も支柱となった。

（松本寧音）

オケージョン復活も後押し

　トレンドテーマは、スタンダード＆エキセントリックがしばらく市場をけん引しそうだ。着丈や量感で変化を付けたスタンダードなアイテムが支持されており、「新しいバランスのシャツやピーコート、プリーツスカート、ニットアイテムなどで完売が続出している」（リステア）。

　「サルトリアルエレガンス」も本格的に動き出した。通勤や行楽の回復を受けて、テーラードジャケットを主役にしたエレガントなスタイルが広がっている。「トレンドのテーラードジャケットを探しているお客様が多い。ウエストシェイプやダブルブレストのビッグシルエットなど趣向は様々。ジレの動きも堅調」（そごう・西部）、「『ボッテガ・ヴェネタ』『マックスマーラ』など、様々なブランドのテーラードジャケットが売れている」（エストネーション）という。