――22年を振り返って。
もともとコロナ禍前から起こっていたグローバル化のひずみが、コロナで加速しロシアのウクライナ侵攻で顕在化した気がしますね。コロナやロシアの問題だけでなく米中の対立などもあり、そのひずみの中で特にエネルギー関係が大きく影響を受けています。原燃料の高騰に対して価格転嫁を進めた1年でした。昨年の中計発表で想定していた以上に円安になり、比較的安定していた石炭なども5倍ほどに高騰しました。しっかりした土台、成長シナリオを持った会社になろうとしていましたが、今は厳しい状況にあります。上期の営業利益は54%減です。原燃料の高騰分を、転嫁しきれなかった部分があります。それ以外にも、人件費や基盤づくり、研究開発などもあって経費が増加しました。
中計での改善に手応え
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