活気を増す富山市中心市街地 コンパクトシティー+観光で注目

2025/10/15 14:00 更新有料会員限定NEW!


富山駅周辺

 富山市中心市街地の活気が増している。市が実施してきた活性化策が奏功し、中心市街地では居住人口の社会増が続いている。また、25年1月に米『ニューヨーク・タイムズ』紙が同市を紹介して以降、観光客が増加。事業者は観光客を取り込みつつも、地元顧客をつかむ店作りに力を入れる。

【関連記事】『ニューヨーク・タイムズ』が選んだ富山 背景に能登半島への応援

国内外から集客

 富山市の人口は10年をピークに減少し、25年8月末時点で40万2000人。30年には40万人を割り込むと予想されている。市では生産年齢人口の減少による経済の縮小や、郊外の発展による市街地の低密度化で都市管理コストの増加やサービス低下を懸念し、コンパクトシティー化を推進してきた。交通網の整備、生活利便施設の整備で質の高い居住環境が整ったことなどで、居住ニーズが高まり、中心市街地は居住人口の社会増が続く。今後も再開発事業や民間の分譲マンションの建設が予定される。

富山駅前南口。マリエとやま(奥)、マルートが駅を囲むようにあり、そこへ路面電車が行き来する

 また、ニューヨーク・タイムズ紙「2025年に行くべき52カ所」として紹介されたことで、観光地としても国内外から注目を集める。地元事業者は変化をプラスと捉えながらも「観光客による増加は外部要因」とし、地元客への満足度向上に尽力する。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ全文を読む

今すぐ全文を読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード有料会員限定ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事