東レは、27年秋冬向けでPFAS(有機フッ素化合物)フリー撥水(はっすい)ポリエステル長繊維テキスタイル「デューエイトPS」を提案する。優れた水滴除去性と柔らかな触り心地が特徴だ。重点素材の一つとして拡販を目指す。
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世界的な気象変動により、線状降水帯やゲリラ豪雨の発生頻度が増えている。気象庁が発表した25年のデータによると線状降水帯の発生回数は17回。傘を使ってもぬれてしまうほどの強い雨が増え、「雨の日もおしゃれをして快適に出かけたい」といった需要が高まっている。
デューエイトPSは複合紡糸技術「ナノデザイン」を使い、極細の糸を何層にも重ねて形成した様々な大きさのループによるマルチラフネス構造(特殊な凹凸構造)を持つ。これにより、テキスタイルと水滴の間に空気層が生まれ、まるで転がるような優れた水滴除去性を実現した。また起毛加工なしで秋冬に求められるような柔らかなパウダータッチを持つ。これまでの課題であった洗濯時の毛羽の脱落を防ぎ、イージーケア性にも優れる。また、原料の約50%にリサイクルポリエステルの「&+」(アンドプラス)を使用している。
27年秋冬向けからレディス、メンズ向けにアウターからボトムといった幅広い用途に向けて打ち出す。27年度で20万メートル、30年度に50万メートルの販売を計画し、すでに手応えもある。国内だけでなく海外向けても訴求していく考えだ。
