東レは合繊短繊維事業で、リサイクル素材や独自紡糸技術「ナノデザイン」の活用などで新しい価値観の提案に力を注ぐ。主力のポリエステル短繊維は汎用品の市況が低迷、厳しい事業環境下にあるが、品種、用途の転換など含めた構造改革を進める。
(藤浦修一)
合繊短繊維事業の大半を占めるポリエステル短繊維は、世界的に厳しい市況が続いている。特に主用途のポリエステル綿混織物用の汎用品は「尋常じゃないレベルまで相場が下がっている」(中島健太郎短繊維事業部長)。同社の海外生産拠点も苦しい状況にあり、ポリエステル短繊維事業(PC)とその生産拠点の一つであるマレーシアのペンファイバーが構造改善が必要な事業に位置付けられ、対策プロジェクトを進めている。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!