東レ合繊短繊維事業 商品・用途開発に注力 エコ、独自紡糸活用に挑む

2024/01/09 06:25 更新有料会員限定


 東レは合繊短繊維事業で、リサイクル素材や独自紡糸技術「ナノデザイン」の活用などで新しい価値観の提案に力を注ぐ。主力のポリエステル短繊維は汎用品の市況が低迷、厳しい事業環境下にあるが、品種、用途の転換など含めた構造改革を進める。

(藤浦修一)

 合繊短繊維事業の大半を占めるポリエステル短繊維は、世界的に厳しい市況が続いている。特に主用途のポリエステル綿混織物用の汎用品は「尋常じゃないレベルまで相場が下がっている」(中島健太郎短繊維事業部長)。同社の海外生産拠点も苦しい状況にあり、ポリエステル短繊維事業(PC)とその生産拠点の一つであるマレーシアのペンファイバーが構造改善が必要な事業に位置付けられ、対策プロジェクトを進めている。

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