東急電鉄、旧グランベリーモール敷地を再整備

2017/03/29 06:27 更新


 東急電鉄は2月12日に閉館した東急田園都市線南町田駅前のSC、グランベリーモール(東京都町田市、00年開業)の敷地を再整備する「南町田プロジェクト」をスタートした。町田市と共同で商業施設や住宅、エンターテインメント施設などを複合した新しい街づくりを進める。着工は5月の予定。

 町田市も南町田駅周辺をにぎわい拠点の「副次核」と位置づけている。商業施設は旧グランベリーモールの約2倍の200店が入る見込みで、軸となるアウトレット施設も倍の100店前後を予定している。商業施設の開業は19年度を予定する。

 計画は同社が15年度から取り組む中期3カ年経営計画の重点政策の一つ。同社の交通事業、不動産事業、リテール事業の各部署が連携して一体的に取り組む。開発敷地面積は8万3000平方㍍で、二子玉川ライズ(約11万平方㍍)に次ぐ大型開発となる。

 「首都圏郊外の生活圏を楽しい時間を過ごせるような場に変えることで、様々な人が集まり、新たなライフスタイルの価値観を発見できる場にする」(小川卓男東急電鉄南町田開発担当)ことを開発の重点にする。 

 時間消費や居心地の良さといった都市近郊でのサードプレイス的な街づくりを目指す。「マーケットはモノからコトへ、と言われているが、コトからモノへ、というのがテーマの一つ」と強調する。

 商業施設は、施設デザインが世界的に有名なラグアルダ・ロウ・棚町建築事務所のデザイナーであるパブロ・ラグアルダ氏を起用して「ビレッジ型空間」を設ける。街や自然と調和した、新たな出会いが生まれる商業空間を目指す。「コトからモノへ」のテーマに沿ってアウトレット施設や食物販店舗での日常的な買い物、スポーツ体験の空間など、首都圏郊外でのライフスタイルが楽しめる場やショップの導入を進める。

南町田プロジェクトのイメージ 




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