【ニューヨーク＝杉本佳子通信員】カナダのギルダン・アクティブウエア（モントリオール）が、アメリカのヘインズブランズ（ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム）を22億ドルで買収することで合意したと発表した。ヘインズの企業価値は44億ドルと見積もられた。
取引はヘインズの株主の了承などを経て、今年終わりか来年初めになるとみられている。
ギルダンはこの買収により、ヘインズをアクティブウェアの分野で広げ、グローバルなベーシックアパレル企業としての立ち位置を強化する。また、効率化を進めつつ新たなイノベーションを実現できると期待している。ギルダンはサプライチェーン、運営、販売・管理費において3年以内に少なくとも年間2億ドルを節約できるとみている。この相乗効果を含め、買収後のプロフォーマ調整EBITDA（金利・償却・税引き前利益）は、今年6月末の時点で約16億ドルと見積もられている。
6月末の時点で、ギルダンの純利益は4億8640万ドル。一方、ヘインズの純利益は9050万ドルだった。ギルダンの直近12カ月間ベースのプロフォーマ売上高は33億4280万ドル、ヘインズブランズは35億4020万ドル、両社を統合したプロフォーマ総売上高は68億8300万ドル、EBITDAマージンは20％だったとされている。
