東京ミッドタウン八重洲の注目ショップ㊤ ファッション・雑貨店多彩に

2023/03/09 06:29 更新


 東京駅前に大型複合施設、東京ミッドタウン八重洲(運営・東京ミッドタウンマネジメント)が3月10日にグランドオープンする。商業施設は日本の魅力を発信する「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」をコンセプトとし、57店が出店する。ファッション・雑貨店では新業態や新コンセプト店を中心に、日本の物作りのこだわりや高い感性を表現した店舗が揃う。

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日本の物作りを発信 三陽山長粋(三陽商会)

 「三陽山長粋(すい)」は三陽商会の紳士靴ブランド「三陽山長」と「サンヨーコート」の複合店となる。日本の物作りにこだわった両ブランドの発信拠点として、定番品をしっかり揃え、さらなる認知度向上を目指す。

 両ブランドともパーソナルオーダーで顧客のサイズや好みに対応する。ジャパン・ラグジュアリーをテーマにしたフロアにふさわしい商品も揃う。三陽山長では上位ラインの「匠」シリーズ(税込み11万円)、サンヨーコートでは「100年コート極KIWAMI」(メンズ23万1000円、ウィメンズ22万円)も販売する。オープン後の週末から4週連続で靴磨き職人によるイベントを開催する。

定番品の訴求とパーソナルオーダー対応を強化

ミニマルで心地よい空間 CFCLヤエス(CFCL)

 都会生活に根差したニットウェアを主力にする「CFCL」の2店目の直営店。世界から人が集まる東京駅に面した1階のウィンドー側の立地で、ブランドを象徴する定番のポッタリーシリーズを中心に100モデル弱を品揃えした。レディス、メンズのほか、キッズウェアも扱う。オープンに際し、若葉グリーン、桜ピンクの店舗限定カラーの商品を揃えた。

100モデル弱を品揃えした

 売り場面積は約63平方メートル。内装は、表参道店も手掛けたMMAが設計し、奥に向かって狭まるミニマルな空間に、曲線を描く金属什器を配置した。そこにシルエット変化に富んだ洋服が並び、視覚的に柔らかな心地よさを感じさせている。

初の単独店舗 ジェラートピケオム(マッシュスタイルラボ)

 マッシュスタイルラボのルームウェアブランド「ジェラートピケ」のメンズコレクション直営1号店。コロナ下で男性の「自分買い」が伸び、需要に応える。男性が買い物しやすいよう、くすんだミントカラーを基調に木製の棚や金属ラックを使い、重厚な高級感のある店装だ。軒先テント風の装飾などジェラートピケらしさも取り入れた。

男性客の入りやすさを意識したジェラートピケオムの店舗

 男性人気の高い、毛足が短く滑らかな肌触りの「スムーズィー」素材のセットアップや布帛物など、EC限定を除き全てのメンズ商品を販売する。一部、ユニセックスや男女ペア企画のレディス商品、プチギフトにもなるルームシューズなどの雑貨もある。広さ約35平方メートル。

西陣織生かしたテキスタイル製品 ホソオトウキョウ(細尾)

 京都・西陣織の技術を生かしたアートテキスタイルの魅力に触れることができるショールーム&ストア。売り場面積は約130平方メートル。柔らかな色味できらびやかさも備えたポーチ(1万6000円から)、バッグ、クッション、アートピースなど「宝石のような美しさを持った日常使いのアイテム」を扱う。ガラス窓と交互になった壁面、店の奥に配置したソファにも意匠性のある織柄の生地が張り巡らされ、豊かさを感じさせている。通路に面した細長い空間には、欧州メゾンにも供給する200種近くの生地見本を並べたテキスタイルセラーを設置し、取り扱い製品はそこから選んでオーダーすることも可能だ。

200種近くのテキスタイル見本をじかに見ることができる

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