東京児童協会 アパレル企業との協業を開始 第1弾はオンワード樫山「Jプレス」

2022/01/17 06:26 更新


園児がお仕事体験としてモデルにもなった

 東京都内で21園の認可保育園・認定こども園を運営する社会福祉法人東京児童協会は、ブランディングの一環としてアパレル企業との協業に取り組む。第1弾として、オンワード樫山の「Jプレス」と協業したTシャツ、キャップなどを全園児約1900人に無償提供した。

 同法人は1930年創業で、関連会社ワンルーフは企業主導型保育事業や学童保育事業を展開している。両社のノウハウを生かしたネットワークを「ワンルーフアライアンス」とし、新しい子育て社会の実現に向けて、地域や企業、団体との協業を進める。背景には、少子化による保育園の定員割れという業界の問題がある。「保育所定員が児童数を上回る時期は2030年と言われていたが、コロナ禍でそのスピードが早まると予測されている」(菊地元樹ワンルーフ代表兼東京児童協会経営戦略室室長)として、ブランディングを急ぐ。

 100年以上の歴史を持つJプレスと、保育で長年運営を続けている同社の活動の普遍性から協業に至った。これまでも自社で作ったTシャツなどを園児に配っていたが、これをJプレスとの協業商品に変えた。「デザインが洗練されたものになり、休日にも着て出かける園児がいるなど、満足度が高まった」と手応えを得ている。

 今後も異業種との協業を計画するほか、子育て関連のウェブメディア運営やデジタル技術を活用した知育コンテンツの発信などにも取り組む。

Tシャツ

キャップ


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