トウキョウベースは今秋、カジュアル新業態「パブリックトウキョウ」を出店する。メンズ・レディス複合で、3店舗・2ECでスタートを切る。
【関連記事】トウキョウベース「ステュディオス」売上・感度両立へ
同業態も国内生産SPA(製造小売業)型・高原価率商品を売りにする。ターゲットは20~40代の質にこだわる男女。「ステュディオス」のスタッフ販売力と、3年前に開発したSPA型モードテイスト業態「ユナイテッドトウキョウ」(UT)で成功した高品質・価格の事業モデルをカジュアルでも確立する。
国内大手セレクトショップと競合するポジショニングで、提案するテイストはフレンチカジュアルのようなきれいで都会的なイメージ。主力アイテムはデニムパンツ、ダウンジャケット、メンズはブルゾン、レディスがニットトップ。
店舗立地は駅・ファッションビル。秋に出店する3店の場所は東京・新宿、名古屋・栄、大阪駅近くの商業施設で、売り場面積は109~224平方メートルだが、標準面積は198平方メートル。ECは直営とゾゾタウン。客単価は店舗2万1000円、EC1万3000円を予定。将来的な事業規模は35店、EC含めて売り上げ300億円を見込む。
同じ事業モデルで同一立地となるUTとのすみ分けについて、谷正人社長は「モードのUTは客層が限られている。商品も色柄で攻め切れていない部分がある。姉妹ブランドの関係と考えており、始めは自社競合するかもしれないが、すぐに修正する」とした。
前期は2ケタの増収増益。業態別売り上げはステュディオス81億3700万円(前期比22.2%増)、UT41億4100万円(79.3%増)、レディス業態「シティ」5億円(30.8%増)と、いずれも大きく伸びた。客単価はステュディオス2万8000円(EC7000円)、UT2万1000円(EC1万3000円)、シティ2万6000円(EC1万8000円)。EC比率はブランド支援を含めて38.9%(4.3ポイント増)。
今期は売上高153億610万円(前期比20.2%増)、営業利益20億2900万円(28.9%増)を見込む。出店は実店舗8、EC7。