上期2ケタ増収増益のトウキョウベース レディス、新業態がけん引

2019/10/30 06:30 更新


 トウキョウベースが好調だ。上期(3~8月)は、売上高68億9000万円(前年同期比20.2%増)、営業利益5億8400万円(23.9%)だった。レディスが好調のセレクト業態「ステュディオス」の実店舗やSPA(製造小売業)型モード業態「ユナイテッドトウキョウ」のEC、SPA(製造小売業)型カジュアル新業態「パブリックトウキョウ」がけん引した。既存店売上高(EC含む)は4.9%増。在庫の適正化が進み、セール販売が減ったことで粗利益率が上昇した。8月に上海に出店したハイエンドセレクト「ステュディオストウキョウ」も好スタートを切った。

(友森克樹)

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 ステュディオスの実店舗は前期比6.7%の増収。「トーガ」「ビューティフルピープル」など仕入れ商品をはじめ、ブランドとの別注商品などがよく売れた。一方、ECは春に実施した会員統合のためのリニューアルや低価格商品の取り扱いをやめた影響で減収となった。

 ユナイテッドトウキョウはECが31.4%の増収と好調ながら、実店舗はPTとカニバリゼーションが起き、微減収となった。昨年秋に出店を始めたパブリックトウキョウは、売上高が7億6800万円となり、順調に成長している。

 海外は8月に香港の大型商業施設「K11MUSEA」にユナイテッドトウキョウ、パブリックトウキョウを出したほか、上海・新天地にステュディオストウキョウを開いた。上海店は、開店初日の売上高が1000万円超、月商3000万円ペースと好調に推移している。現地で採用した販売員を日本で教育・研修したことが奏功し、「高レベルの接客サービスが現地では珍しく、支持されている」(谷正人CEO=最高経営責任者)という。

 国内・海外の上期の出店は6、実店舗数は47(ステュディオス24、ユナイテッドトウキョウ14、パブリックトウキョウ9)となった。EC化率は前期比2.1ポイント増の37.8%になった。下期はメンズ強化やMD再構築、ヒット商品開発、中国出店拡大の準備、教育態勢の強化などに力を注ぐ。



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