ロンドン・ファッション・ウィーク初日には、「トーキョー・ファッション・アワード」の受賞サポートを受けて日本の6ブランドが配信した。
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「フミエタナカ」(田中文江)は、早稲田教会を舞台に、6人のモデルたちがダンスを踊る演出で強さと優しさを交えたクラシックスタイルを見せた。テーマはミルフィーユ。ワイドなコート襟にジャケットのラペル襟を重ねたり、3段レイヤードのフレアドレスに切りっぱなしのシュシュを首元にぐるぐると巻き付けたり。襟を重ねたニットトップは、歴史を感じさせる空間で甲冑(かっちゅう)のように見える。一部を誇張して関心を引く強さを出し、ベージュ、ゴールド、ピンクベージュのトーオントーンで女性らしい柔らかさを印象付けた。
「シュープ」(大木葉平、ミリアン・サンス)は、宇宙船のような空間にチョウのCGを交え、テーラードとストリートのスタイルを融合した。シャツの袖、コートのフロントの幾何学的なカットライン、光沢素材を切り替えたデニム風のパンツなど、レトロフューチャーなバランスで見せる。「再生や復活を象徴するチョウが、ディストピアな世界を再生するためにビルに入っていくストーリーにした」と大木。コレクションの全貌(ぜんぼう)は、3月の楽天ファッション・ウィーク東京で発表するという。
(須田渉美)