若手の東京ブランドが、横編みの製品をベースにクリエイションの幅を広げている。糸を選んで一つの形にしていく手法は、工業ニットの生産背景でもオリジナリティーや付加価値を出しやすい。そこに面白さを感じて協業するニットの生産者も増えた。クラフト要素を交え、アートを着用する感覚のプロダクトを作り上げている。
(須田渉美)
昨年、トーキョー・ファッション・アワードを受賞した「コウタグシケン」(具志堅幸太)は、自在に糸を組み合わせ、柔らかな色味でグラフィカルに表現するセンスにたけている。具志堅は、英セントラル・セントマーチンズ美術学校のBA(学士課程)ニットウェア課を卒業し、在学中には複数の欧米ブランドのニット部門に携わった。「ニットは糸の開発からでき、編地の変化も作り出せるし、何でもできる媒体」と話す。
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