東海染工、インドネシアSPAと提携

2015/08/11 06:42 更新


 東海染工は、インドネシアの現地資本のSPA(製造小売業)と提携し、店作りや商品作りのサポート業務を始める。日本の商品企画や店舗設計などのチームを立ち上げて支援し、SPA市場でトップに次ぐ位置を狙う。

 提携したのは「バティーク」の店名で展開するメンズ、レディス、キッズ複合のSPA。経験のある日本人デザイナー、パタンナーら5人のチームを東海染工社内に設け、16年春夏向けから生地販売とセットで商品企画サポートを始める。店舗設計は大手のバウハウス丸栄と組み、今後の店作りに統一感を持たせる。現状31店を年内に40店まで広げる計画。

 日本サイドがノウハウを提供するが、「日本流を押し付ける事はしない。現地主導で新しい市場を作っていってもらう」(八代芳明社長)とし、デザインや素材の趣向などは現地の感性、ニーズを尊重する考え。

 インドネシアのファッション市場は「ザラ」を頂点に、現地アパレルは低価格帯中心で高級市場が未成熟。バティークはザラに次ぐ価格帯、ポジションを目指して店舗網を拡大し、並行してインターネット販売も立ち上げている。

 東海染工はインドネシアに染工場のTTIを持つ。TTIではこの間、設備の高度化を進めて素材の付加価値を上げており、同国内での高級市場の成長を促すことで、中長期的に中~高価格帯の市場の裾野を広げる。バティークでバッグも扱う計画で、生産背景を確保するため、インドネシア国内にバッグ工場の設立も視野に入れる。



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