アイドル衣装で好調のトフチャブ イベント需要つかみ、年間1000着を手掛ける

2025/08/13 10:59 更新NEW!


主に女性アイドルの衣装を手掛ける

 衣装・制服の製作を主力事業とするトフチャブ(大阪市、久保田威一郎代表)が業績を伸ばしている。イベントごとに衣装を変えるアイドルグループが増えた影響で、アイドル衣装の需要が拡大傾向にある。

 アイドル衣装は1着約20万円で、年間1000着ほど手掛ける。デザイン画が完成してから、約1カ月後には納品できるように仕上げていく。デザインから縫製までを一貫できるよう、外部委託を含めてデザイナーが3人、パタンナーが4人おり、縫製工場とも協力関係を築いている。

 近年は、物販にも力を入れるアイドルグループが増えており「曲ごとよりもイベントごとの衣装依頼が多い」という。特にチェキ会は、各回で異なる衣装を着た〝推し〟と撮影できると人気が高く、プロダクション側も力を入れている。

 同社はアパレル企業に勤めていた久保田代表が「在庫を持たない商売がしたい」と16年8月に立ち上げた。設立した当初は、既製服のパターン製作やサンプルなどの注文を受けていたが、ある女性アイドルグループの衣装パタンナーの仕事を引き受けたことをきっかけに、今ではアイドル衣装を主軸とする。

 売り上げは創業から右肩上がりで、25年7月期は2億7000万円を見込む。衣装製作の会社として知名度を高めて、より多くの衣装を手掛けていきたい考えだ。「衣装パタンナーとして職務経歴がある人を探している」という。今後は学生や公務員、企業の制服も受けたいと意欲を見せる。



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