「ティートトウキョウ」(岩田翔、滝澤裕史)は8月24日、東京・新豊洲ブリリアランニングスタジアムで24年春夏のショーを単独で行った。
会場は落ち葉が敷きつめられて、気持ちが和らぐムード。象徴カラーとして「女性の素肌を美しく見せる」ベージュを軸に、自立した強さとフェミニンな魅力を印象付けるスタイルを見せた。ファンシーツイードを使ったトラペーズドレスは、サファリシャツ風にアレンジ。フリンジ付きのウエスタンシャツには、素足を大胆にのぞかせるロングフリンジのミニスカートをセットアップ。ディテールやカットの変化でセクシーな一面を交えていく。クロッシェニットのセットアップは2配色でグラフィカルに編みこまれ、曲線柄のカットジャカートのプリーツスカートの裾はインディゴカラーで柔らかに染めた。クラフトタッチと工業的なテクニックを融合することで、エレガンスをモダンに見せた。
テーマは「ノスタルジア」。映画「ノマドランド」にインスピレーションを得た。ノマドたちが「境遇に負けず、誇りを持って生活し、各々のスタイルで理想を掲げて生きていく世界に美しさを感じ、そのエッセンスを反映した」と岩田。
(須田渉美、写真=加茂ヒロユキ)