ティファニー2~4月期、日本は好調

2016/05/27 14:27 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ティファニー&カンパニー(本社ニューヨーク)の2~4月期で、売上高は8億9100万ドルと前年同期比7%減(為替レートの変動による影響を除外した場合も前年同期比7%減)、既存店ベースの売り上げは9%減(同9%減)、純利益は8700万ドルと17・1%減った。ティファニー&カンパニーのフレデリック・クメナルCEO(最高経営責任者)は、ヨーロッパ、アメリカ、アジアで海外旅行者の出費が減っていて、特に香港で減っていることを不調の原因と説明した。

 日本は売上高1億3100万ドルと8%増(為替レートの変動による影響を除外した場合は前年同期比1%増)で、既存店ベースの売り上げは12%伸びた(同5%伸びた)。地元のお客による売り上げが伸びているという。

 日本以外の地域では、売上高は8~9%減で推移し、既存店ベースの売り上げはヨーロッパとアジア環太平洋地域が15%減で特に落ち込んだ。フランスを訪れる海外からの観光客が、特に減っているという。アジアでは、中国と韓国は伸びているものの、香港の大きな減少とその他の国での不振が響いた。アラブ首長国連邦などその他の地域も、売上高は30%、既存店ベースの売り上げは21%、それぞれ下がった。

 ティファニーは今期、ヨーロッパで2店舗をオープンし、日本で1店舗を閉店。4月30日付の直営店舗数はアメリカ124店舗、アジア環太平洋81店舗、日本55店舗、ヨーロッパ43店舗、アラブ首長国連邦5店舗で、計308店舗と前年同期より10店舗増えた。



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