「ザ・ロウ」は11月3日まで、伊勢丹新宿本店本館1階ザ・ステージで、期間限定店をオープンしている。ジャン・プルーヴェのデイベッドやシャルロット・ペリアンのスツールといった作家による家具を配置した店内は、心地良い部屋のよう。上質なライフスタイルを提案するブランドの世界を体感できるようにと、デザイナー自身がディレクションした。
商品は、世界に先駆けて秋のフルラインが揃う。ウェアとともに、ボトルクリーンの限定バッグや、予約が殺到するシューズなど雑貨も充実する。シグネチャーのハンドバッグ「マルゴー」の日本初のメイドトゥオーダーサービスでは、アリゲーターレザーを使って作れる。
ザ・ロウは3年前にジャパン社を設立。当初は売り上げの5%だった雑貨比率は、40%に成長した。売り上げ全体も伸び続け、9、10月は前年同期比2ケタ増となった。新規客の割合が高いのが特徴で、20代も50~60代も多い。トレンドを志向する人とタイムレスなものを求める人の両軸にアプローチできている。細江光範社長は「世界観を感じてもらうことが大切。若い人がアプローチできるきっかけにしたい」という。