【パリ=松井孝予通信員】仏ケリングは、ミラノの高級商業地区モンテナポレオーネ通りの自社不動産について、カタール系投資会社アル・ミルカブ・グループと取引を完了したと発表した。
同不動産を新設会社に移管し、アル・ミルカブが80%、ケリングが20%を保有する。ケリングは取引完了時に7億2900万ユーロ、5年後に4億3200万ユーロを受領する。物件は引き続き同社傘下ブランドの店舗として使用する。
同様の取り組みは、パリやニューヨークでも導入しており、プレミアム不動産を保有したまま資金を回収する取引が続く。ケリングは23~24年に主要都市の商業一等地に約36億ユーロを投じた一方、「グッチ」の業績低迷を背景に負債が増加していた。資産を切り離さずに資金を引き出す手法で、財務の圧縮と資金の確保を進めている。