ジ・エレファントのディレクター兼「オリミ」のデザイナー 折見健太さん 原宿のコミュニティーを強みに成長

2025/05/15 12:30 更新


折見健太さん

 「変わり者が集まって、会社として一つのコミュニティーを作っている感覚がある」と話すのは、ランドの折見健太代表。原宿でセレクトショップ「ジ・エレファント」を運営しながら、20年からオリジナルの「オリミ」を企画・販売する。10代から過ごしている原宿は、気心の知れた仲間が集う拠点。海外のファッション関係者や訪日観光客の来店も増え、成長し続ける。

 ビンテージの古着と海外ブランドを主体に開業し、古着のリメイクで成功した。オリミを始めたのは「スタイルにこだわった人間像を作っていきたい」と思ったからだ。共感する仲間も増え、卸売りも始まり、コミュニティーは一段と広がった。大阪の卸先はコロナ禍で廃業し、「バイヤーが立ち上げからのファンで、ジ・エレファント2号店の大阪店の店長になってもらった」縁もある。

 現状は古着と国内外から仕入れる20近くのブランドを扱いながら、販売数量の約40%はオリミが占める。単独で利益も出るようになり、昨秋に行った初のショーに続き、今秋も予定する。

 店そのものは「原宿らしい、様々な種類の個性が集まる玩具箱のような存在でありたい」と考え、今後は芯の強さを持った日本のブランドを充実させる方向だ。一方で、オリミは「表現の精度を高め、目標に対して必要なら規模を出すことも考えたい」。

関連キーワード専門店



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事