大阪市の東部、森ノ宮に15年春、商業施設「もりのみやキューズモールBASE」がオープンします。開発するのは東急不動産。梅田や難波といった大商業地ではないためか、かなり独自コンセプトの館となります。それは、スポーツを切り口にするというもの。
一番のウリは、屋上に設置するランニングトラック「エアトラック」。商業施設では初めてで、1周300メートル、3レーンのトラックです。大阪城や難波宮跡を間近に見ながら走るのは、気持ち良いでしょうね。これをプロデュースするのが、日本を代表する短距離ランナーだった朝原宣治さん。
館内には、フィットネスクラブ「東急スポーツオアシス」、ゼビオがプロデュースするクライミングジムも入ります。
空間デザインとして注目なのが、球場の形をモチーフとした正面外観。
というのも、ここは元々「日生球場」だったから。プロ野球、近鉄バファローズが準フランチャイズ球場としてナイトゲームを主催していました。
本拠地の藤井寺球場は照明設備がなかったため、ナイターは日生球場で開いてました。夜8時を過ぎると、外野は自由に入れたので、見に行ったこともあります。
日生球場、藤井寺球場、近鉄バファローズともなくなって、隔世の感ですね。
古川富雄 大阪支社編集部長が、関西のファッションビジネス情報の周辺、裏を紹介