エンポリアムとピンクアドベ(古川富雄)

2014/10/06 13:45 更新


ワールドが先日、14年秋冬からレディスブランド「ジ・エンポリアム」と「ピンクアドベ」を大きくリニューアルすると発表しました。ワールドを古くから知るものにとって、この2つのブランド名は大変、懐かしい響きがあります。

今から27年前の1987年、大阪・心斎橋に見たこともないコンセプトの衣料・雑貨店ができました。オリジナルのアパレル、内外のセレクトアパレル、雑貨が市場のように並べたワールドの「ジ・エンポリアム」です。

ここに併設したレストランが、「ピンクアドベ」。サンタフェスタイルをいち早く取り入れたレストランで、チリペッパーの風味を味わったような記憶があります。

で、このジ・エンポリアムという店は、画期的な意味を持ちました。

さまざまな実験的取り組みをしていたことで、後の「オゾック」(93年)から始まるSPA、さらにはセレクトショップ(バイイングSPA)、SC向けファミリー業態と現在につながる業態が、ここから生まれていったといえます。

87年当時、同社の売り上げの大半は卸売でしたが、現在は3%台と小さくなり、小売売り上げがほとんどになっています。劇的に業態が変わる地点のメモリアルショップということができます。

 

”屋根裏部屋の三姉妹“をコンセプトとし、14年秋冬から一新した「ジ・エンポリアム」





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